2005年 08月 24日
BBC! |
心理学部の友人で、同じ研究室のHannahの研究が今週号のPNAS (Proceedings of the National Academy of Sciences)に載るのだが、その論文が一躍メディアの注目を集めている。東洋人と欧米人では、眼球運動のレベルにおいて違いが見られるというものである。例えば、ジャングルの中でベンガルトラが水を飲んでいる画像を見た際に、欧米人が焦点となるベンガルトラに長く注視するのに対して、東洋人は背景のジャングルにより視線を動かすことが示された。これは、従来から示されてきた文化間での思考様式の違いが、生理的なレベルにおいても見られるということで、文化と思考様式の研究をしている者にとっては心強い研究だ。
http://www.pnas.org/cgi/content/abstract/0506162102v1
BBC、Associated Press、Science誌等々、名だたるメディアから次々と取材のオファーが押し寄せ、Hannahは週末から「アドレナリンがあがる~!」と落ち着かない様子。それを横で見ているだけでこちらまで興奮してしまう。大抵のメディアは教授に取材の電話をかけて記事にしているのだが、BBCの記者は女性の研究者がもっと表舞台に立つべきだと言って、Hannah自身がラジオ番組に出ることになった。
アナーバーにあるラジオ局とBBCとをつないでラジオ番組の収録をするというので、Hannahのつきそい兼写真係として一緒についていった。小さいが本格的なスタジオで、セットアップをするうちに私の方が緊張してしまった。実際にBBCにつながってみると、(あたりまえなのだが)こてこてのブリティッシュアクセントの番組司会者が自己紹介をし、質疑応答が始まった。横の部屋でスタジオの音響技師のお姉さんと目配せをしながら「本物のイギリス人だ!」と盛り上がってしまった。(私たちだって、本物のフィリピン人と日本人なのだが・・・)
研究の背景、方法、結果、そのimplication、等々、質問は具体的で非常にポイントをついているように思えた。「・・・ということは、画像を提示された0.5秒後には東洋人と欧米人とでは既に違うところを見ているということだね。おもしろい!」と要所での盛り上げ方もさすがプロ!何にせよ、無事に終わって一安心。8/26(金)のScience in Actionという番組で放送されるらしい。
http://www.pnas.org/cgi/content/abstract/0506162102v1
BBC、Associated Press、Science誌等々、名だたるメディアから次々と取材のオファーが押し寄せ、Hannahは週末から「アドレナリンがあがる~!」と落ち着かない様子。それを横で見ているだけでこちらまで興奮してしまう。大抵のメディアは教授に取材の電話をかけて記事にしているのだが、BBCの記者は女性の研究者がもっと表舞台に立つべきだと言って、Hannah自身がラジオ番組に出ることになった。
アナーバーにあるラジオ局とBBCとをつないでラジオ番組の収録をするというので、Hannahのつきそい兼写真係として一緒についていった。小さいが本格的なスタジオで、セットアップをするうちに私の方が緊張してしまった。実際にBBCにつながってみると、(あたりまえなのだが)こてこてのブリティッシュアクセントの番組司会者が自己紹介をし、質疑応答が始まった。横の部屋でスタジオの音響技師のお姉さんと目配せをしながら「本物のイギリス人だ!」と盛り上がってしまった。(私たちだって、本物のフィリピン人と日本人なのだが・・・)
研究の背景、方法、結果、そのimplication、等々、質問は具体的で非常にポイントをついているように思えた。「・・・ということは、画像を提示された0.5秒後には東洋人と欧米人とでは既に違うところを見ているということだね。おもしろい!」と要所での盛り上げ方もさすがプロ!何にせよ、無事に終わって一安心。8/26(金)のScience in Actionという番組で放送されるらしい。
by goblue1
| 2005-08-24 11:59
| 研究