あと3週間で今年度が終了する。講義にしてあと5回。怪しいクロールで25メートルやっと泳げるようになったところなのに、いきなり海に連れて行かれて、遠くにかすんで見える島まで泳いでたどりつけと言われた心境の一年だ。最近よく聞く表現に、"barely keeping the head above the water"(「かろうじて、おぼれていない」あるいは、「ほとんどおぼれかけ」というぐらいの訳かな?)というのがあるが、言い得て妙である。おまけに、重そうな荷物を背負った同僚は皆、すいすいと先を泳いでいたりするので、何の荷物もない自分がおぼれている場合ではない。とりあえず1年目の目標地点までは、もう少し。]]>風邪、そして試験http://goblue1.exblog.jp/6514681/2007-02-22T10:56:00+09:002007-02-22T12:24:23+09:002007-02-22T10:56:23+09:00goblue1研究
大学教員というのは普段は比較的時間の融通が利く代わりに、講義等はそう簡単に休めない。TAでもいればいざというときに任せられるのかもしれないが、今期はクラスのサイズを抑えてもらっている分TAもいない。試験が近づいていることもあって、学生もぴりぴりしていたので、休みにくい雰囲気だった。それにしても寿命が縮むかと思うほどしんどかった・・・。まあでも、あんな状態でもなんとか教えられたということは、少しは教えることに慣れてきた証しかもしれない。
メンフィスという街をほとんど見る機会がなかったが、晩御飯のときに訪れた一番の繁華街と言われるストリートでさえ、どこか閑散としていた。まるで人気のない映画のセットのようである。それでもブルースを聴きながら食べた南部料理はおいしかった。何よりも、久々に会う友人たちと一緒なのがうれしくて、しばし講義のことを忘れて楽しいときをすごした。それにさすがに南部。最低気温が零下にならない!日曜日に大学に帰ってきたら、日中から-10度で、一気に現実に戻されてしまった。今週末は最高気温が-17度とか。メンフィスでの楽しい思い出を胸に持ちこたえねば。]]>One day at a timehttp://goblue1.exblog.jp/6358953/2007-01-19T15:05:00+09:002007-01-20T04:41:49+09:002007-01-19T15:05:01+09:00goblue1研究この冬はエルニーニョの影響からかずっと暖かかったのに、先週から寒波が押し寄せている。昨日の晩など-18度Cまでさがった。これでもまだ風がない分、まだ序の口らしい。風が吹くと、体感気温は華氏-20度まで下がるとか。摂氏に換算するとやる気をなくしそうなので、あえて換算しないでおこう・・・。とはいえ、膝下までであるダウンジャケットを着ていれば、15分ぐらい外でバスを待っていてもそれほどつらくない。ただ週末に積もった雪のせいで、車の運転がやや心もとない。家の近くにある丘をのぼるときに、車がすべるすべる。先輩の先生が雪道教習をしてくれると以前冗談で言っていたが、本気でお願いした方がいいかもしれない。
大学としては将来性も含めてその人を包括的に評価するとのことで、自分の長期的目標・方向性を明確にして、それがどう自分の研究、教育、委員会の仕事と結びついているのかを今から常に考えるべきだとこと。常に周りから評価されていると思うとつらいが、自分の方向性を明らかにして、それを実現していくプロセスだと考えられたら少し前向きな気分になる。このところ目の前のことで手一杯で、ついつい視野が狭くなっていたのを反省しなければ。うちの母親が好きな言葉、"One day at a time"を胸にしつつも、大きな方向性も見すえて進むぞ!]]>グリーンカードhttp://goblue1.exblog.jp/6335357/2007-01-14T17:17:00+09:002007-01-15T02:57:34+09:002007-01-14T17:17:26+09:00goblue1日常年が明け、冬休みも残り一週間となった。年末年始は古巣のアナーバーに戻って、友人たちとのんびりと過ごした。年越しはお刺身やつきたてのお餅、おせち、年越しそばやらをみんなで持ち寄っていつもの友人夫妻宅に集まり、紅白を見ながら盛り上がった。お正月に帰国しなくなってから今年が3年目。それでも年越しはやはり日本人仲間と迎えたくなる。ちなみに右の写真は2歳になって、だんだんふてぶてしくなってきた最近のりん。お気に入りのビーズクッションの真ん中に陣取って動かない。
新米教員としての最初の学期は、常に「1歩進んで2歩戻る」の繰り返しで、結局後退している気になることも多かった。ひとつの授業がうまくいって波にのったと感じても、次の日には別の授業が全くうまくいかない等の繰り返しである。でも今年で3、4年目になる若手教員と話すと、「『俺は学者のふりをしているだけで実際は能力がないということを、いつ周りの人達から気づかれるだろう』と最初はいつも不安だったけど、3年目にもなるとそんなこと気にならなくなったよ。」などと皆口をそろえて笑い飛ばしてくれる。(ちなみにこの『ふりをしているだけ』"I am just faking."という感覚は新米教員にかなり共通しているのか、違う人から何度も同じ表現を聞いた。)再来年になったら、私にも笑い飛ばす余裕が出てきたらいいのだが・・・。
秋学期中は日々の用事をこなすのに必死で、ついついブログの更新を怠ってしまった。来学期の方がもっと忙しくなりそうではあるが、新しい環境に慣れてきた分、もう少し頻繁に更新したい。(やや楽観的観測?)]]>Back in Ann Arborhttp://goblue1.exblog.jp/5757300/2006-09-26T11:57:00+09:002006-09-26T12:05:41+09:002006-09-26T11:57:32+09:00goblue1日常
幸い今のところ新天地の学部では本当に申し訳ないぐらいよくしてもらっている。だからこそ、何かうまくいかないことがあると、自分の至らなさ以外に説明のしようがなくて余計に滅入る。そんなことをミシガンの先生達と話していたら、「何言ってんだ。誰も新米の助教授に完璧なんて期待してないぞ。」と励ましてもらった。気休めかもしれないけど心強い。そう言われてみれば、いちいち落ち込んでいることなんて長い視野から見たら小さいことかもしれない。]]>新米先生http://goblue1.exblog.jp/5720147/2006-09-20T09:54:00+09:002006-09-26T11:59:47+09:002006-09-20T09:54:17+09:00goblue1研究
新米なので今学期は比較的楽な授業をうけもたせてもらっている。私の研究領域についての大学院生向けのセミナーと、Honors' Student(優等コースの学部生)向けのリレー講義の仕切り役、の2つである。
特に深刻な怪我はなかったとは言え、あちこち打撲していたので、念のために次の日は学生とのミーティングをキャンセルして家で静養することにした。朝一番で学部の事務員さんに事故のことを伝えるメールを送って、家で作業をしていたところ、夕方になって学部長から花束が贈られてきた。"We know that you are tough but you can't take on a city bus!-心理学部一同"と添えられたカードに書いてあるのを見て爆笑した後に、気遣いがうれしくてしんみりしてしまった。
無事に就職もできて、何とか博士号もとれ、このところよいことが重なっていたので、そろそろ悪いことが起こりそうな気はしていたのだが、まさかバスにひかれるとは・・・。自分のどんくささが情けない、、、と同僚にぐちったら、「あんた何ふざけたこと言ってんの!?これはバス会社を訴えるところよ!」と逆にけしかけられた。何にせよ、これで悪い運を使い果たしていることを祈るのみである。]]>wicked in chicagohttp://goblue1.exblog.jp/5533421/2006-08-22T12:21:00+09:002006-08-22T12:40:40+09:002006-08-22T12:21:23+09:00goblue1映画等
シカゴに夏のシーズン中に訪れるのは初めてで、ミュージカルや、野外コンサート、航空ショー、と都会ならではのイベントを満喫した。年末にNew Yorkへ行った時にはチケットが全くとれなかったwickedが観れたのは特に感激した。内容は『オズの魔法使い』を、"悪者の"魔女エルファバの視点からとらえなおしたもので、かなりの社会派なミュージカル。メロディ自体はそれほど耳に残らなかったが、ストーリーの圧倒的な強さとコミカルさに魅せられた。第1幕の最後、エルファバが権力や抑圧から自由になろうと空へと飛び立ち、"defy gravity"と歌うところなど、思わず涙ぐみそうになった。重力でさえ無視できる強さがまぶしかった。
阪神戦なんて、大阪での高校時代に強烈な阪神ファンの友人達に連れられて甲子園の外野席に応援に行って以来。東京に来ても虎ファンの多さと熱気におされてしまった。試合自体は2対0であっさり巨人の勝ち。「こんなよえぇ巨人に負けるなんて、情けなすぎんねん」などと負け惜しみをいう人並みに流されながら、垣間見たドームの天上は、、、よく考えたらテレビでみたままでした・・・。]]>back in Japanhttp://goblue1.exblog.jp/5104966/2006-06-25T00:23:00+09:002006-06-26T22:48:37+09:002006-06-25T00:23:43+09:00goblue1日常
帰国するのはほぼ一年ぶり。アメリカにいても日本の新聞のサイトを毎日見ているので、浦島太郎の気分になることはあまりないのだが、日本に帰ると急に意識させられることがある。それは年齢である。先日病院の待合室で待っていたら、少し離れたとこに立っていた看護婦さんから年齢を尋ねられた。何の気なしに「30です。」と周りに聞こえる程度の声で答えたら、「あら、ごめんなさい・・・。」と言われた・・・。何でごめんなさいなんだー!?